Google マイビジネスを利用していると、情報を変更していないのに勝手に書き換わっていることがあるのをご存知でしょうか?
今回はその理由と対策について説明します。
- Google マイビジネスの情報はそもそも「誰でも変更が可能」
- どうやって第三者がGoogle マイビジネスの情報を変更しているのか?
- 第三者によりビジネス情報はすぐに変更されてしまうのか?
- GoogleがGoogle マイビジネスの変更内容をレビューしているなら問題ないのでは?
- なぜGoogleはGoogle マイビジネスの情報修正を誰でも変更可能にしているのか?
- 誰でもGoogle マイビジネスの情報が変更できることで起こる弊害
- 弊害1・いやがらせによるビジネス情報の変更
- 弊害2・悪ふざけによるビジネス情報の変更
- 弊害3・詐欺を目的としたビジネス情報の変更
- 第三者によるビジネス情報の書き換えを防ぐことは可能か?
- ライクル GMBでビジネス情報を常に正しい状態に
Google マイビジネスの情報はそもそも「誰でも変更が可能」
前提として、Google マイビジネスの情報は「誰でも変更が可能」になっています。これはGoogle マイビジネスの仕様です。
つまり、Google マップ上に表示されているビジネス情報は、すべてのユーザーが変更することが可能なのです。
また、ネット上にあるさまざまな情報から、「この企業のホームページURLはこれだな」「住所はここだな」と判断して、Googleがビジネス情報を書き換えることがあります。これはかなり頻繁に行われているといわれています。
どうやって第三者がGoogle マイビジネスの情報を変更しているのか?
Google マップで企業や店舗などの詳細情報を表示させると、そのなかに情報の修正を提案
というリンクがあります。
そこをクリックすると、
- 名前またはその他の情報を変更
- 休業とする、または削除する
という2つの候補が出てきます。
名前またはその他の情報を変更、とは?
名前またはその他の情報を変更の場合は、その場所の名称、住所、営業時間などを変更できます。
加えて、Google マイビジネスではその企業・店舗の「カテゴリ」を指定できるのですが、そのカテゴリも変更可能になっています。
カテゴリは自由に何でも設定できるわけではなく、Googleが用意しているカテゴリ名から選択するようになっています。
場所、つまり住所も変更可能で、その店舗が商業施設の中にある場合は、その商業施設内の場所も記入できるようになっています。
修正したい箇所を確認して内容を変更し、あとは「送信」ボタンを押して完了です。
この場所を削除 とは?
すでにその場所にある店舗・企業が閉業している、存在しない、または重複している場合に使われます。
削除の理由を選択するようになっているのですが、以下のいずれかから選択します。
- 閉業している
- 存在しない
- 新しい場所に移転している
- 私有地や個人宅
- スパム、偽装、不適切
- 他の場所と重複
- 著作権侵害や違法行為
上記いずれかから選ぶことになります。
そして、その削除が正しい理由を補強するために、写真もアップロード可能です。
あとは、送信ボタンを押すだけ。すると、「ご協力ありがとうございました」とメッセージがでて完了してしまいます。
第三者によりビジネス情報はすぐに変更されてしまうのか?
上記の変更はあくまで「提案」「申請」であり、即座に変更されるとは限りません。ユーザーからの修正内容はGoogleによるレビューが行われるためで、時間がかかることもあります。
GoogleがGoogle マイビジネスの変更内容をレビューしているなら問題ないのでは?
情報の修正内容はGoogleがレビューをしているから問題にはならないのでは?と思われるかもしれません。しかし、かならずしも正しいレビューがされているとは限らないのです。
明らかに間違った内容であればその情報修正の提案は却下されるかもしれませんが、たとえば営業時間が一時間短くなった、という程度の内容であれば間違っていてもその修正は採用されてしまうこともあります。
なぜGoogleはGoogle マイビジネスの情報修正を誰でも変更可能にしているのか?
Googleとしては、あらゆるユーザーに修正を可能にすれば、Google マップ上の情報が圧倒的なスピードで増えるから、と考えているからではないかと思います。
たとえば、Google マイビジネスの情報修正をGoogleやその企業・店舗のみに限定してしまうと、Google マップ上の情報自体は正しくなりますが、Googleマップ上の情報が増える速度はかなり遅くなります。
さらに、企業や店舗オーナーがGoogle マイビジネスの情報をすぐに入力してくれるとも限りません。
誰でもGoogle マイビジネスの情報が変更できることで起こる弊害
すべてのユーザーが善意で企業・店舗のGoogle マイビジネス情報を修正してくれるのであれば全く問題ありませんが、現実はそうではありません。
現在も様々な弊害が起こっています。
弊害1・いやがらせによるビジネス情報の変更
自分の店舗の営業時間が実際とはちがう時間帯に設定されてしまったらどうなるでしょうか?ランチをやっていないのに、11:00 - 14:00で営業していると書かれたり、定休日が違っていたり。
こういった事が起こると、店舗の売上に多大な影響が発生しますし、ユーザーへの信頼を大きく損ねてしまいます。
そういったことを目的として、悪意を持って情報を変更されてしまうことがあります。
しかし、誰が・どういう理由でいやがらせを行っているのかは知るよしもありません。
弊害2・悪ふざけによるビジネス情報の変更
以前、Twitter上であるお店について炎上がありました。それを見たおおくのユーザーがGoogle マイビジネスの情報修正を何十回にも渡って行い、そのお店の店舗名がどんどん書き換わるということがありました。
関係のないユーザーからするとおもしろいなーという程度の話ですが、その店舗オーナーからすると非常に問題です。
こういった情報の修正がおこなわれていると知らなければ、長期間に渡って悪意のある修正が行われた店舗名のままになってしまい、集客面で非常にマイナスです。
弊害3・詐欺を目的としたビジネス情報の変更
リバースビッシング(Reverse Vishing)という詐欺行為があります。
これは、電話を使ったフィッシング詐欺と言われています。
例えば、銀行など金融機関のビジネス情報を修正し、詐欺行為に利用する電話番号に変更して、電話をかけてきたユーザーに詐欺行為を行うというものです。
Google マップを使って、店舗名などで検索し、表示されたビジネス情報にある電話番号に電話をして問い合わせる、というのは現在では自然なことで、その電話番号がまさか詐欺につながるものだとはまず気づくことは難しいと思います。
2019年1月29日には、日経がこのような詐欺行為がアジアで増加しているとニュースで報じています。
第三者によるビジネス情報の書き換えを防ぐことは可能か?
このように間違った内容にされてしまうと困ったことになるGoogle マイビジネスの情報ですが、完全に防ぐことはできません。
しかし、被害を最小限に防ぐことは可能です。
書き換えを防ぐ方法・その1 - 自分で修正
Google マイビジネスでは、「オーナー登録」をすることが可能です。
その企業・店舗のオーナーであることを証明することが必要となります。
オーナー登録をしていれば、情報の修正・変更の提案が来ていればGoogle マイビジネスの管理画面上に通知が届きますので、その変更内容を確認し、変更内容を採用するか却下をすることができます。
ただ、この通知を一定期間放置していると、その変更内容が採用されてしまい、Google マイビジネスに反映されてしまいます。
そして、このオーナー登録自体、インターネットで完結はせず、なんとそのビジネス情報の住所にハガキが送られ、そのハガキに情報を入力して返信し、Google側で受理されて初めて登録完了となります。
非常に手間がかかりますね。
オーナー登録ができていない場合に自分で修正するには、他のユーザーと同じように、Google マップ上から「情報修正の提案」を行う必要があります。
書き換えを防ぐ方法・その2 - 専門業者に依頼する
国内にはいくつかの専門業者が存在していますが、弊社SO Technologiesが提供するサービス「ライクル GMB」では、このような第三者による勝手な情報の書き換えの被害を最小限に抑えるために、定期的にお客様の企業・店舗情報をチェックし、書き換えが行われていればすぐに修正を行うことが可能です。
ライクル GMBでビジネス情報を常に正しい状態に
Google マップをつかうユーザーにとって一番大事なことは、「その企業・店舗の情報が正しいかどうか」です。
そのため、常にビジネス情報を正しい状態に保つことが重要です。
ライクル GMBなら、低価格で企業・店舗のGoogle マイビジネス情報を常に正確に保ち、第三者による情報修正を最小限に抑えることが可能です。
多くの店舗を抱えていてGoogle マイビジネスの管理に困っている方は、ぜひお問い合わせください。